「コンテチーズの村」で生きる若者たちの日々、鮮やかに心打つ青春譚『ホーリー・カウ』公開決定!

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7月29日(火)

2024年カンヌ国際映画祭〈ある視点〉部門ユース賞受賞作『ホーリー・カウ』が、10月10日(金)より公開されることが決定した。

本作は、「フランスで最も愛されるチーズ」とも言われるコンテチーズの生産地・ジュラ地方を舞台に、若者たちの日常を鮮やかに描いた青春物語。無軌道に日々を過ごしていた18歳のトトンヌが、チーズ職人だった父の死をきっかけに、幼い妹と生きていくため、チーズ作りで賞金を得ようと奮闘する姿を描く。


監督は、ジュラ地方の農家に育ち、リヨンの映画学校 La CinéFabrique で学んだ新鋭、ルイーズ・クルヴォワジエ。卒業制作がカンヌの若手育成部門〈シネフォンダシオン〉でグランプリを受賞するなど早くから注目を集めてきた彼女は、本作が2024年カンヌ国際映画祭でプレミア上映されると大きな話題を呼び、〈ある視点〉部門ユース賞を受賞。その後も、夭折の天才ジャン・ヴィゴにちなんだジャン・ヴィゴ賞、そしてフランスのアカデミー賞とも称されるセザール賞・最優秀新人監督賞に輝いた。

小規模な作品ながらフランスでは約100万人を動員。『Anora アノーラ』や『サブスタンス』といったオスカー受賞作を上回る“サプライズ・ヒット”として脚光を浴び、「心を揺さぶり、思わず笑みがこぼれる青春物語」(TimeOut)、「ケン・ローチを思わせる活力とユーモア」(ION CINEMA)、「フランス映画界の年間ブレイク作」(The Guardian)などと絶賛された。


メインビジュアルでは、ジュラの美しい自然と放牧された牛たちを背景に、主人公トトンヌと、農場を一人で切り盛りするマリー=リーズがキスを交わす印象的な場面を使用。青春のきらめきを写し取った鮮烈なビジュアルとなっている。

予告編は、「HOLY COW(ホーリー・カウ)」というタイトルの意味を伝える〈“マジかよ!”“ウソだろ!”といった驚きを表す言葉〉というテロップからスタート。慣れない仕事や隣村の若者との衝突、芽生える恋と押し寄せる現実……「ホーリー・カウ!」と叫びたくなるような状況が次々に展開される。

『ホーリー・カウ』予告編

キャストは全員が演技経験ゼロの“素人”。ジュラ地方でのオープンキャスティングを行い、農業見本市やモトクロス会場、ストックカーレースなどを巡りながら声をかけたという。荒波のように押し寄せる現実と不確かな未来、打算とロマンスの狭間で揺れるトトンヌの不器用で輝かしい日々と、美しいだけでない農村の暮らしが、圧倒的なリアリティでスクリーンに映し出される。

10月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開

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作品紹介

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